さっきディスカバリーチャンネルの『ドキュメンタリー 即身仏の科学』というコンテンツをYouTubeで観ました。
肉体を腐らせずに皮膚も内蔵も脳みそもある状態で即身仏になるための修行には、科学的根拠があった。だから湿度の高い日本でミイラ化できたって話。
即身仏になるためには何年も空海上人が編み出した苦行を積むのですが、木の実だけを
食べて何年も山を走ったり、樹木の皮を食べたり、脂肪と水分を極限まで減らしたり、肉体が腐敗しないように最後の方はうるしのお茶を飲んだり。
苦行の全てはミイラになるための科学的根拠があったそうです。
今は法律で即身仏になることは自殺にあたるから禁止されていますが。
苦行に組み込まれている「飢餓状態が与える人体への影響」について、アメリカ・ミネソタ州の研究チームが行った「6ヶ月間で体重を25%減らすとどうなるのか」実験。
目的は飢餓状態になった身体にどのような影響が出るのか、ということ。
被験者によると1ヶ月くらいたった頃、爪が柔らかくなったり、耳がよく聞こえるようになったと。
今でも生きたまま仏になる千日苦行ってありますが、最後の方には睡眠不足と飢餓で幻覚を見るというのを聞いたことがあります。
あーそれわかるわ。
ナチュラルでやってたわ。
とりあえず何というかいろいろ取りつくろうとして、私の中の何かと闘っていて、食べたり寝たりするのを忘れてた時期がありました。
20歳くらいから数年かな。
カリッカリに痩せて、今計算してみたらちょうど25%、実験と同じくらい、おそらく6ヶ月より短期間で体重落ちたと思う。
会う人会う人に痩せたね痩せたねと言われて、羨ましがる友達や知り合いもいたのを覚えています。
いや、本人それどころじゃなくて、大変だった結果なんですが。。取りつくろってましたねー。「えー、そう??」とか言っちゃって。お尻の肉がなくなって、椅子に座ると骨が当たって痛くて黒くなってました。
実際には飢餓状態で、気がついたときに食べたり、もう睡眠不足すぎて気絶する感じで寝たり。体から警告が出たらやばっ!ってなって食べたり寝たりするという。
その時に行者や実験の被験者の方と同じようなことが起こりました。
耳がよく聞こえる、これ飢餓状態あるあるですね。
私も時計の秒針の音まで気になって、寝る時も自分の心臓の音がうるさくて眠れませんでした。耳栓するとよけい体の音が鳴り響いて「うるさい。。寝れない」ってなりました。
幻覚を見た時はホントにびっくりしました。
自分の着てる洋服をぼーっとみていたら、小さい顔がたくさんキレイに並んでて、それぞれが何か言ってて。なにこれやば、と思って一回天井を見ると何事もなく白くて。でも一回洋服見るとやっぱり小さい顔がうじゃうじゃいてそれぞれ何か言ってて。
なにこれなにこれって思ったけどやけに冷静で、おかしい、これ自分がおかしいだけだって、その時は幻覚っていう認識じゃなかったけれど、やばい食べなきゃ、寝なきゃ、って気をそらせたら消えてった。
たぶん、行者さんの苦行や飢餓実験に近い状態だったんだと思います。
あの時の私は即身仏についてなんて何にも知らなかったなあ。
瞑想とか読経とかしたら解脱できていたのかも。。。
2018.12.16 arekore